KengoSawa2の技術的ななにか

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Anycaオーナーになる際のリスクと対策

内製ツールのコーディングに明け暮れてすっかり記事を書かなくなったKengoSawa2です。

今日は唐突ですが、Anycaを利用する際のオーナー、ユーザーそれぞれのメリット、デメリットと
オーナーになる際に軽視されがちなリスクの対策についてまとめたいと思います。

Anycaってなに?

AnycaはDeNAさんが提供する、個人間カーシェアサービスです。
「自家用車のオーナーと、その自家用車を利用したい個人とを仲介する」サービスです。
詳細は以下公式ページを参照のこと。
anyca.net

私は社会インフラとしてのカーシェアシステムに興味があったことや、ネオヒストリック車愛好家として昔の車の良さを知ってほしい、
小銭稼いで駐車場代やサーキットのタイヤ代にできたらいいな
なんてのがあり、Anycaを利用しています。


Anycaを利用するメリットとデメリットとして、はオーナー側、利用者側それぞれに以下のような点が挙げられます。


オーナー側のメリット:

  • 仲介手数料が安い(オーナーが設定した利用金額の10%)
  • サービス月額費が無料
  • レビューシステムがきちんとしているので、あまりにもアレゲな人はお断りできる。
  • オーナー側で価格設定を行えるので、貴重な車であれば利益が見込める。

オーナー側のデメリット:

  • なんだかんだでやり取りが面倒な時も(特にお断りする場合)前日に機械洗車したり。
  • どこにでもあるような車の場合、価格競争に陥りやすいので手間のわりに大して儲からない。
  • 自車を壊されるリスク(対策は後述)

利用者側のメリット:

  • ありふれた車を借りる場合なら、かなり安い(タイムズプラス等のカーシェアサービスと比べて半額の場合もある)
  • 珍しい車、一度は運転してみたかった車を運転できる

利用者側のデメリット:

  • なんだかんだでやり取りが面倒(断わられる可能性、文章考えないと、対面面倒くさい、傷の有無のトラブルetc...)
  • 格安で借りられるのはよかったが、都度1500円の一日保険に強制加入なので、微妙にお得感が薄い。

簡単にメリット、デメリットを並べましたが、個人的にはよくできているサービスだと思います。
とはいえ、Anycaオーナーには様々なリスクがあります。

Anycaオーナーのリスク対策

Anycaオーナーのリスク対策ですが、結論から先に言います。

  1. 怪しい人物には質問を投げて、少しでも不安なら遠慮なく断りましょう
  2. 万が一の事故時にこじれないよう、ドライブレコーダを装着しましょう
  3. 修理費用、または時価相当額が300万円を超える自動車は登録しないようにしましょう
  4. 修復歴有り車になってしまった場合に備えて、「共同使用条件」に事故減価額の支払義務を明記しましょう

一つずつ解説していきます。

1.怪しい人物には質問を投げて、少しでも不安なら遠慮なく断りましょう

私の個人的な印象ですが、まだアーリーアダプタな感じの人が多く、まともな人が多いです。
しかし、言い方はなんですがちょっとアレゲな人がシェア希望を出してくることだってもちろんあります。
自分の人生経験をフルに活かして、貸しても大丈夫な人物かどうか、ちょっとした質問をしてみましょう。
ちなみに、私が出した質問は以下のようなものでした。

  • スポーツ車の運転経験
  • 運転歴
  • 使用目的および行き先(プライバシーにかかわらない程度で)

返答の内容が大事なわけではなく、こういう質問に対してどう答えてくるかがポイントです。
まともな文章の書ける人なら、まあまず大丈夫でしょう。
純粋な悪意で来られたらお手上げですが、そんなこと考えてたら一生貸せませんし。そこは諦めましょう。

2.万が一の事故時にこじれないよう、ドライブレコーダを装着しましょう

当たり前と言えば当たり前ですが、付けておきましょう。
DeNAさんの説明会で話題にも上ったのですが、駐停車禁止を食らったのに申告しなかった利用者がいたようです(笑)
警察から身に覚えのない駐禁を食らったあげく、利用者と揉めるのはしんどいですよね。。
ドライブレコーダがあればごねようもないです。
駐車中録画機能があれば完璧ですが、とりあえず録画してますよというだけでもかなりの抑止力があります。

3.修理費用、または時価相当額が300万円を超える自動車は登録しないようにしましょう

Anycaでは利用者は1日1500円の自動車保険に強制加入させられます。この保険の車両保険の上限金額が300万円です。
つまり、万が一全損された場合に300万を超える自動車だった場合はオーナー側の丸損となります。
後述の「共同使用条件」で工夫して対策とするか、時価300万以上の価値のある車は提供しないのが賢明だと思います。

2016/08/04 加筆
この車両保険上限金額300万円と自動車保険1500円の仕組みについては、DeNAさん側でも問題として認識しているようです。
改善されたらこの部分に関しては修正加筆したいと思います。

4.修復歴有り車になってしまった場合に備えて、「共同使用条件」に事故減価額の支払義務を明記しましょう

3.の補足のような話になりますが、300万以下の車の場合、万が一事故があった場合でも車両保険で車は直ります。
しかし、一般的に「修復歴あり」とされた場合、車両の価値自体は大きく下がってしまいます。
当然ですが、自動車保険ではその価値低下分は補償してくれません。自己対策した方がよいと思います。

Anycaではオーナーと利用者の間で「共同使用条件」を明記する場所があるので、そこに条件を書くとよいでしょう。
私の場合は以下の記述を「共同使用条件」に加えています。

故意または過失に関わらず車両に修復歴を与えるような事故が発生した場合、
車両の価値棄損の責任はドライバーが負うものとし、以下の2点の金額を車の所有者に支払うものとします。

  • 一般社団法人日本自動車査定協会(JAAI)が発行する「中古自動車事故減価額証明」により示された「事故減価額の評価額」
  • 上記評価額に加えて金30万円

上記条件にした理由ですが、
「修復歴発生による車両の減価額をオーナー個人が判断するのは利用者にとってフェアではない」

と、考えたからです。(自分が利用者なら逆にそんな条件嫌すぎでしょう・・・。)
追い金の30万は「JAAIの検査料+面倒代+JAAIの減価額証明通りにならないリスク代+手間賃」と考えています。

追い金の金額についてはオーナーの提供している車種がどの程度市場価値があるかや、どの程度利用者にリスクを負わせるかという話になるので、
自分の納得できる金額を設定すればいいと思います。

ここまで、細くて嫌な話ばかり続けてきましたが、私はAnycaのサービス設計自体は素晴らしいと思います。
私自身もネオヒストリック車や旧車に乗りたいので、利用者として利用していこうと思っているのです。

それだけに、DeNAさんには上記のようなリスクについて

  • 説明会で補足する
  • Webでの注意喚起
  • 共同使用条件を開く際に事例へのリンクを出して注意を促す

などを進めて貰えたらいいんじゃないかなあと思います。


最後になりますが、私のRX-7です。みんな乗りに来てくださいね!(広告)
2016/08/04時点では諸事情のため貸し出し休止中です
anyca.net